■朝起きると・・・・・・

昨夜は雨の音と寒さで一時間毎に目が覚めた
エアーマットのおかげで岩のゴツゴツを感じる事は無かったが
斜面なので身体が滑るのは仕方ない
少なくとも一枚に三人とも四人ともといわれている
小屋泊よりはマシだったのかもしれない
朝起きると、モルゲンロートを見る事は出来なかったが
山頂付近が薄らと白くなっているでは・・・・・・・
昨夜の雨が山頂付近では
だったようだ
これには皆、大喜びであちらこちらでカメラのシャッターを
押している姿を見る事が出来た
私も大慌てでシャッターを押した
そのうちガスが飛び、青空が現れた
一斉に歓声があがる
青い空に白い雪、そして紅葉
こういうのを
三段紅葉というのだろうか?
この風景を見る事が出来ただけでも
大混雑覚悟で来た甲斐があったというものだ


▲朝起きるとこんな風景が広がっていました
こういうのを三段紅葉というのでしょうか?
青い空・白い雪・そして紅葉〜


▲もう一枚〜


▲さらにもう一枚
涸沢槍が尖っています


▲こちらはカラフルなテントの花と錦絵


▲万年雪
この季節に残っているという事は一年中融けないという事ですね

■北穂へ向かう
軽く朝食を取り、まずはトイレと思ったところ
トイレの前は大行列!
こりゃあ1時間近くかかるのじゃあないの?と思い
トイレは後にし、とにかく北穂へ向けて出発!
(夜中に行ってて大正解)
地図を見ると山頂まで約三時間の行程だ
涸沢小屋の横からジグザグの道を登って行く
夏の間はお花畑だったと思われる
斜面を眺めながら高度を上げて行く


▲北穂も薄らと雪景色


▲涸沢小屋テラスから見た前穂・奥穂


▲いよいよ北穂へ向かって登って行きます


▲ジグザグの道を登ります
登り一辺倒の道です


▲ナナカマド越しに涸沢槍


▲早くもこんなに登りました
テントが小さく見えます

■登り一辺倒の登山道
スラブ状の岩場が見えてきた
ここでストックを片づけ三点支持で登って行く
鎖有り、ハシゴ有りと息つく暇が無い岩場が続く
常に上に注意しながら歩かないといつ落石が起こっても
不思議じゃないルートだ
一瞬青空が広がり、薄らと雪をかぶった奥穂・涸沢岳が見えた
ここで一息・・・・・・
青空の下、雪景色が美しい〜
ホッとしたのも束の間、また岩場の道が続く
山頂近くになると昨晩降った雪が少し残っていたが
大勢の登山者が歩くので問題なく歩く事が出来た
少し傾斜が緩くなりテント場が見えてきた
眺めは絶景だろうけどここにテントを張るのは
ちょっと勇気が必要かも・・・・・・
強風が吹くと怖いものがありそう
テント場を過ぎるとやっと北穂分岐
ここが山頂と涸沢岳・奥穂方面との分岐
奥穂方面へはここから飛騨泣きと呼ばれる難所を
通り向かうらしい・・・・・・・
先日も滑落事故が起きたばかりだと聞いた
私には無理かも・・・・・・・・・


▲スラブ状の岩を登ります


▲次は鎖場


▲そしてハシゴ
息つく暇がありません


▲奥穂・涸沢岳が近付いてきました


▲アップにすると〜


▲もう一か所鎖場


▲北穂分岐
山頂と奥穂への分岐点

■北穂山頂
丁度、コースタイム通りに山頂へ到着
360度の展望を期待していたが、ナント一面ガスで真っ白では・・・・・・
とりあえず天空の山小屋として有名な北穂小屋へ向かう
勿論、ここのテラスからも何も見えない
槍ヶ岳をはじめ絶景が見たかったけど残念
ここでトイレをお借りし小休止


▲北穂山頂
360度大展望のハズですが
ガスで何も見えません^^;


▲北穂小屋
屋根に雪が積もっているのがみえますか?


▲北穂の売店と横の水道(凍結して水は出ません)

■北穂から下山
じっとしていても寒いだけなので下山する事にした
岩ゴロゴロの登山道を岩を落とさないように歩く
岩場の下山が苦手な私は、ペースも上がらず恐る恐る下る
ハシゴは大丈夫でしたが鎖場の下りは
足場を探すのに手間取り怖かった〜
下りはコースタイム1時間40分のところを2時間30分もかかって下山した
岩場の下り、練習しないと・・・・・・・


▲残念ですが下山です・・・・・・・・


▲ハシゴを下りて鎖を下りて・・・・・・・・


▲だいぶ下りてきました


▲テント場まで後少し・・・・・

■燃える涸沢を後にする
テント場で昼食後、テントを撤収する
心なしテント場も空いてきたような気がする
燃えるような紅葉もこれで見納めだと思い
何度も何度も振り返りシャッターを押した
帰りたくな〜い!と思いながら涸沢を後にした


▲涸沢ヒュッテのテラスと錦絵


▲ナナカマドの紅葉と涸沢カール


▲テラスから涸沢カール


▲紅葉とテントの花と涸沢小屋
そして青空〜


▲名残惜しいですが涸沢を後にします

■トラブルに遭遇
順調に下山していると長野県警山岳救助隊の方が凄い勢いで走り去った
すれ違った登山者にお聞きすると、
この先で急病人が出て心臓マッサージをしたとの事
ヘリコプターで搬送するのでこの場所で待機するよう指示された
指示されたとおり待機していると
ヘリコプターが飛んできて急病人と家族の方を吊り上げた
まさか目の前でこんなリアルな光景に遭遇するなんてビックリ
山岳救助隊のキビキビした行動を間近で見て
決してお世話にならないようにしないといけないと強く思った


▲長野県警の山岳救助隊が慌てて・・・・・
急病人が出たようです


▲お世話にならないようにしないといけませんね

■横尾でテント泊
あわよくば小梨平、せめて徳沢までは行きたかったが
時間的に無理になった
こうなると今夜は横尾泊
日没ギリギリに横尾へ到着・・・・・・・
昨夜に比べると標高も下がり設営地点も平地
はるかに快適に眠る事が出来そうです
今日は歩行時間約10時間!
さすがに足が棒のようです
横尾山荘で缶ビールを購入し爆睡
明日はいよいよ最終日・・・・・・・


▲今夜は横尾でテント泊です
今夜は平らな場所で眠れそうです

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