■大山・三の沢からの槍ヶ峰 1689m
 ■鳥取県
 ■2015年6月7日(日) 晴れのち曇り
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  自宅-坂出北ICam4:50-蒜山IC-鍵掛峠am7:20-文珠堂駐車場-出発am8:10
  最終堰堤am8:55-ケルン(小休止)am9:00-出発am9:15
  槍沢分岐(小休止)am9:45-槍ヶ峰(大休止)am11:25-出発pm0:30
  槍沢分岐(小休止)pm1:20-ケルン(昼食)pm2:15
  出発pm2:35-最終堰堤-文珠堂駐車場pm3:20

  ■歩行時間 約7時間(昼食・大休止・花散策含む)




※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、
数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平17総使、第596号)




憧れの槍ヶ峰へ

Keitannさんより、大山へ行きませんか?とのお誘い
珍しいなぁ〜と思い、お聞きすると
ネットで10年以上お付き合いされている
ヨックモックさんが案内して下さるとの事
大山は大好きな山なので何の迷いも無く「行きます!」と即答
どのルートで登るのかな?と思っていたところ
ナ・ナント、
三の沢を登り槍ヶ峰から剣ヶ峰へ縦走するルートだそうだ
昨年、キリン峠から見た槍ヶ峰は、あまりにも急峻で
とても私レベルでは登れない!と思っていたピーク
また登れたとしても
剣ヶ峰まではナイフリッジが連続し滑落事故が多い場所
足がすくみ前進も後退も出来なくなった登山者も居るとか・・・・・・^^;
そんな場所、私でも登れるのかな?
でも案内して頂けるのならなんとかなるかな?
と、不安半分期待半分で出発
今日は久しぶりに三時台起床です^^;
坂出北ICのいつもの場所へ集合しam4:50出発
岡山道へ入ると濃い霧の中、5m先も見えません
こんな日は大概晴れる事が多いのでシメシメ
米子道に入り
蒜山SAから大山を眺めると
谷筋までクッキリ!
こんなにクッキリしている大山を見るのは初めてかも知れません
蒜山ICで下り、
内海峠へ、ここからの大山もクッキリ
今日は幸先良さそう
am7:30
ヨックモックさんと待ち合わせした鍵掛峠
ここからの
大山もさらに見事です
自己紹介をし、
ヨックモックさんより今日登るルートの説明がありました
ここから見ると、あんな場所登れるの?というほどの急斜面です


▲蒜山SAから大山・烏ヶ山!谷筋までクッキリです


▲朝霧が出る日は天気が良くなる?


▲内海峠からの大山・烏ヶ山
こんなにクッキリ見えるのは珍しい絶景


▲鍵掛峠からの大山南癖
今日登る槍ヶ峰が見えます


▲キリン峠から見た槍ヶ峰(昨年10月25日撮影)
ここから眺める槍ヶ峰!カッコイイ〜

■文珠堂から出発、数々の堰堤を越えて進む
鍵掛峠から登山口である文珠堂駐車場に移動すると
まだ八時前だというのに満車です
聞けば今日は大山の山開き
なんでも毎年大勢の登山者で賑わうとか・・・・・・
山開きといっても南壁では何の行事も行われませんが
今日は梅雨の中休み、山開きにちなんで来られた方も
いらっしゃったのではないか?と思います
どうにか車を停め、am8:10 出発です
ヨックモックさんは腰に尻皮を付け、まるでマタギのよう
触らせて頂くと手触りがなめらかで本当の毛皮
値段を聞いてビックリ!
値段はあえて内緒にする事にしましょう^^;
道路を渡り、まずは乾いた沢沿いの道を進む
勿論、道標なんてあるハズも無く踏み跡を辿り進む事となります
この辺りは、まだ緑が多く色々な樹木を楽しむ事が出来ました
なぜかサルナシなど実を食べる事が出来る樹木の話が多かったような〜
いくつもの堰堤を越え約45分ほどで大きな最終堰堤が見えてきた
ぬかるんだ足場をロープに助けられ堰堤を越えると
大きなケルン!
目の前には、まるでアルプス?と錯覚するような急峻な風景が広がっています
ここで小休止・・・・・・
するとヨックモックさんより手作りのワッフルを頂いた
これには三人でビックリ!
またワッフルのおいしい事
ワッフルなんて作った事が無い私、少し恥ずかしくなりました^^;


文珠堂駐車場を出発


▲目の前の南癖に向かって出発


▲タニウツギ越しにヨックモックさん


▲樹林の中も歩きます


▲最終堰堤
ロープに助けられ乗越えます


▲ケルンで小休止


▲ヨックモックさん手作りのワッフル♪


▲まるで涸沢の風景に見えませんか?

■残雪がある源頭部へ向かう
小休止後、まるで涸沢のような風景源頭部を目指します
足場が悪く一歩進むと二歩下がるような場所
いわゆる砂走りと呼ばれるような道なので
見た目以上に体力を使います
でもまだ危険を感じる道では無いのでまだマシです
約30分で槍沢への分岐に到着しました
ここまで来ると残雪が目の前
この季節にまだ残雪とは、相当雪深い山だという事がわかります
ここで小休止を取りこれからの急登に備えます
ここまではまだ序の口


▲ダイセンクワガタ越しに南壁


▲ダイセンクワガタとヂシバリ


▲槍沢への分岐が近づいてきました

■花に癒されながら急峻なザレ場を登る
ここからが今日の核心部
ここまで来ると、とても登れそうに無い!
と思っていた斜面もなんとかなりそうです
今にも崩れそうなザレ場を登って行きます
ヨックモックさんより、足場の指示が飛びます
一か所、足場が崩れ道がありません
樹木を掴み、なんとか通過
気が抜けない箇所が続きます
この付近は落石が多い箇所らしく
この日も上を歩いていた人からドッヂボール大の石を落とされ
危機一髪! 怖〜っ!
斜面を見るとイワカガミやツガザクラの大群生
まるでアルプスの山々を歩いているようです
ヨックモックさんによると先週が花のピークだったとの事
こんな大群生!見た事が無い私にとっては大満足です


▲イワカガミ大群生


▲ダイセンクワガタ・いたるところに咲いていました


▲振り返ると


▲斜面にビッシリ咲くイワカガミ


▲ますます傾斜が増してきました


▲ツガザクラとイワカガミ


▲こんな場所を登って行きます
前方に先行者が居るのがわかりますか?


▲イワカガミ見頃〜

■憧れの槍ヶ峰でサプライズ
出発から約三時間、憧れの槍ヶ峰到着です
山頂には、ヨックモックさんの友人Mさんの奥さまがいらっしゃいました
Mさんは剣ヶ峰まで行かれているとの事
ここでまたまたヨックモツクさんよりサプライズ!
ナント、ドラえもんノポケットのようなザックから
「アイスクリーム」が出てきました
なんでも私達の為に試行錯誤を重ね、
最適なアイスクリームを見つけてくれたそうです
これには大感激!
丁度、食べごろでおいしかった〜♪
まさか山頂でアイスクリームを食べる事が出来るとは幸せ
さて剣ヶ峰はどうしょうか?
ここから剣ヶ峰までは往復一時間だそうです
私は目の前のナイフリッジを見ただけで足がすくみそう
皆さんに御迷惑をお掛けしてもいけないので
ここで待っている事にしました
Keitannさんはとりあえず天狗の峰まで行ってみるそうです
天狗の峰に向かわれたヨックモックさんとKeitannさんを見送り
周辺散策です
何度か登った事がある三鈷峰がはるか下に見えます
結構キツい山なのに不思議な気分です
幾重にも続く山並みと奥には日本海
奥には香川も見えているそうですが、私には同定出来ません
眼下には一の沢・ニの沢、そして今登って来た三の沢がクッキリと見えます
あそこから登って来たんだなぁ〜と思うとなんだか感慨深いものがあります


▲槍ヶ峰が目と鼻の先
先端に立っているのはMさんの奥さま


▲山頂でアイスクリームを食べてます
おいしかった〜


▲槍ヶ峰から見たユートピア小屋と三鈷峰
はるか下に見えます


▲天狗ヶ峰(1710m)へ向かわれる
ヨックモックさんとKeitannさん


▲剣ヶ峰(1729m)をズームで
下山を御一緒するMさんが見えます


▲もう少しで天狗ヶ峰


▲天狗ヶ峰をズームで・・・・・
下山を御一緒する事になった男性と三鈷峰側から登って来られた男性


▲目の前に尖っているのが槍ヶ峰のもうひとつのピーク
奥に見えているのが烏ヶ山


▲ダイセンオダマキ


▲幾重にも重なる山並み


▲見ているだけでハラハラドキドキ


▲ヨックモックさんを先頭に天狗ヶ峰から戻って来ています


▲眼下に三の沢・ニの沢・一の沢

■ザレ場を慎重に下山
Keitannさんも無事に戻って来られたのでそろそろ下山です
ヨックモックさんの友人Mさん夫妻も一緒に下山する事になりました
Mさんは、ほぼ毎週、大山南壁に登られているとの事
常に持参で登山道整備もされているとの事
今日も足場が悪い場所は道を作って下さり安心して歩く事が出来ました
ヨックモックさんといいMさんといい、
大山の主のような方が一緒なので心強かったです
下りが苦手な私、慎重に慎重に下り、なんとか槍沢分岐まで下りてきました
ここまで下れば一安心
後は花散策しながらのんびりと歩きます
最終堰堤の上のケルンまで戻ってきました
ここで遅めの昼食です
緊張につぐ緊張でお昼ご飯の事など忘れていましたが
やっと一息です


▲槍尾根を下って行きます
下山の方が迫力があります


▲槍ヶ峰のもう一つのピークへ登られるMさん
今にも崩れそうで怖っ!


▲慎重に下りて行きます


▲ここまで下りれば一安心


▲ダイセンミツバツツジ


▲アカモノ


▲四国では見る事が出来ない雄大な風景


▲初々しいサンカヨウ


▲オオヤマザクラ


▲ケルンで遅い昼食

■のんびりと文珠堂まで
昼食後、後は堰堤沿いに下るだけです
倉敷から来られたというMさん御夫妻とも色々と話しながら下りて行きます
ヨックモックさんも、Mさんも、大山以外はほとんど登らないとの事
それだけ大山には魅力がたっぷりと詰まっているという事でしょうね
私も大山は毎年登る山!
ヨックモックさんやMさんのおかげで憧れの槍ヶ峰
登る事が出来、大満足の一日になりました
まだ興奮さめやらずです
ヨックモックさん!Mさん!ありがとうございました
いつかは剣ヶ峰・・・・・・かな^^;
※このルート、道標等は全くありません
  日々、形を変えている大山、経験者と登る事をお勧めします


▲下りてきました


▲今日のメンバー


▲この日はヤマボウシが満開でした


▲水田と逆さ大山

この日咲いていた花達


・ハンショウヅル         ・ヤエムグラ            ・ホウノキの花

・タチツボスミレ     ・キンシベネコノメソウ          ・エンレイソウ

・ダイセンキスミレ  ・カラマツソウ(蕾)  ・

・ギンラン           ・ギンリョウソウ        ・サルナシの花
・マイヅルソウ・シコクハタザオ・ハタザオ・ホソバノヤマハハコ他