マドの天狗 1245.7m 寒峰 1604.8m 
 ■徳島県
 ■2018年6月3日(日)晴れ時々曇り



距離10.8km 累積標高差1189m

※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、
数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平17総使、第596号)

   高野登山口8:00-1167P9:20-マドの天狗山頂10:00/10:15
   寒峰台地(昼食)11:15/12:10-四方峠12:30-林道日和茶坂瀬線合流12:45
   寒峰登山口13:00-寒峰山頂14:50/15:20-西寒峰-16:10-林道日和茶逆瀬線17:40

   ■歩行時間 約9時間30分(昼食・小休止含む)



■念願のルートへ

数年前から歩いてみたいと思っていたルート
昨年もその前の年も野暮用が入り参加出来なかった^^;
今年こそは・・・・・・・
やっと天候もまずまず予定も入らず念願のルートを歩ける事になりました
今日のメンバーは岡山から風来坊さん、ワンワンさん、Fさん
高知からglicoさん、biscoさん、そしていつものトリオの8名パーティです
am6: 00いつもの場所に集合し風来坊さんの車で出発です
本当はam5:00集合だったのですが、風来坊さんが車を回送して下さる事となり
林道歩きが無くなった為、一時間短縮となりました
早起きが苦手な私にとっては非常にありがたい事です
風来坊さん、ありがとうございました
祖谷のかずら橋を過ぎ、小島方面へ入る
左へ左へと進んで行くとバラのアーチがある、おしゃれなお宅が見えてきました
なんと、ここが登山口だそうです
ここまで道幅は狭いものの舗装された道なので普通車でも十分来る事が出来ます
ここからの風景は素晴らしく特に対岸に見える三角錐の山!カッコイイ〜
ピオーネさんにお聞きすると戸木1112.6mだそうです
山の麓には集落があり、まるで天空の里
登ってみたい!と思いましたが、ピオーネさんによると
植林の中の直登、山頂からもほとんど展望は無い!との事
どうやら、この山は登る山では無く眺める山なのかも知れませんね


▲かっこいい!戸木1126mだそうです
まるで天空の城じゃなく天空の里?


▲良く手入れされた庭木
今も住んでいらっしゃいます

■いよいよスタート
同行されるglicoさん、biscoさんも到着され賑やかに出発です
バラのアーチをくぐらせて頂き登山口へ向かいます
バラのアーチがあるお宅の横には茅葺屋根のお宅が二軒
廃屋なのかな?と思っていたところ、おばあちゃんが
縁側で日向ぼっこ?されていました
このおばぁちゃんは毎日、この風景を眺めながら生活しているのだと思うと
少しうらやましく思いました
これぞ最高の贅沢ですよね
もうひとつのアーチをくぐると登山口
登山口といっても道標等は全くありません


▲出発〜


▲バラーのアーチをくぐらせて頂きます

■道無き道を登る
山へ一歩入ると、植林が伐採され登山道なんていうものはありません
各自、適当に登りやすい斜面を登って行きます
いきなりの急登に最初から汗ビッショリ・・・・・・手強い^^;
約30分斜面と格闘し、やっと自然林の尾根に出ました
ここからは快適な尾根歩きです
サワフタギなど樹木の花を楽しみながら進みます
岩場を巻く、足場が悪い場所を慎重に通過し1167P
ここで立ち休憩です
木々の間から今から向かう寒峰が見えます


▲道無き道を這い上がる


▲やっと尾根に出ました


▲サワフタギ


▲寒峰が見えます


▲図根三角点


▲ドウダンツツジが見頃〜

■マドの天狗山頂
更にひと登りでマドの天狗1245.7m到着
ここマドの天狗落合峠〜中津山従走路の折に通過点として有名な場所
マドとは地名の事との事
ここでザックを下し、小休止
確かに山頂というか通過点のような場所です
ここで早くもオヤツが飛び交います^^;
時折吹く風で汗がスーッと引きます


▲足場が悪い岩場を抜け・・・・・・


▲マドの天狗山頂/1245.7m 天狗・三等三角点

■いよいよ寒峰台地へ
すっかり休息モードになった身体に鞭打ち
いよいよ寒峰台地へ向かいます
徳島の山らしく?鹿害の為、スッキリとした道を進みます
道というかどこでも歩ける感じ・・・・・・・
目の前に寒峰が見えてきました
え〜っ!あそこまで歩くの?まだまだ先は長いです^^;
小刻みなアップダウンを黙々と歩き、誰かの(私かも)腹減った〜との合図で昼食
林道に車を移動し逆ルートで登って来られた風来坊さんも合流し昼食です


▲縁がピンク色したヤマボウシ


▲フジイバラ


▲天狗塚方面を眺めるピオーネさん


▲目の前には寒峰台地と寒峰


▲ヤブウツギ


▲ウツギ


▲桜の実?


▲動物達のヌタ場


▲端正な中津山

■四方峠を通過し一旦林道へ
昼食後、四方峠(よつほとうげ)を経由し一旦林道に下りました
四方峠とは縦走路の交差点だったのでしょうか・・・・・・
本来であれば、ここで終了〜といきたいところですが
今日は更に寒峰山頂まで行く予定です
すっかり下山モードの私、登れるのかしら^^;
心が折れそうです


▲四方峠


▲林道日和茶坂瀬線に出た

■登山口は栄養ドリンクの瓶が目印
林道を少し歩き・・・・・・・と言いたいところですが
デポした風来坊さんの車で移動し(^^ゞ栄養ドリンクの瓶がぶら下がった登山口?へ
イバラを掻き分けて進むと一面テンニンソウの群生
テンニンソウの群生を抜けると、ここはトトロの森?
と、いった雰囲気の良い森
巨木が沢山ありいい雰囲気です・・・・・・・
ザレた沢を渡り、道無き斜面を適当に這い上がります
心臓バクバク、汗ビッショリです


▲栄養ドリンクの瓶が目印/寒峰登山口


▲テンニンソウの中を進む


▲トトロの森に出ました


▲足場が悪いザレた沢を渡ります


▲適当に登ります

■古道と合流
適当に斜面を登って行くと薄らとした踏み跡に合流しました
いったいどこへ続く道?
後日、寒峰峠への古道と教えて頂きました
所々、消えているものの本日、初めての道らしい道です
前回は違う道を歩いたらしく、皆さん???
なんせ道無き道を歩くので、ハッキリとした道はありません


▲しっかりとした踏み跡がありました
寒峰峠へ続く古道との事

■息も絶え絶えで寒峰山頂へ
古道の途中からショートカットし寒峰山頂を目指します
山頂が見えているのに笹に邪魔されなかなか進めません
笹と格闘しやっと寒峰山頂到着です
もう歩きたくないわ^^;思わず座り込みます
ここで大休止・・・・・・・・
落合峠へ続く稜線に目の前には春に登った阿佐尻山
そして奥には天狗塚、いい眺めです
山頂までは無理かな?と思ったけど頑張ってよかった


▲峠まで行かずにショートカット


▲寒峰山頂が見えてきました


▲笹と格闘する皆さん


▲寒峰山頂/1604.6m 寒峰・二等三角点


▲落合峠へ続く稜線


▲山頂でまったり・・・・・


▲手前に阿佐尻山、奥に天狗塚

■西寒峰へ
大休止後、西寒峰へ向かいます
しばらくは通常ルートを歩きます
恥ずかしながら私、福寿草の季節にしか登った事が無いので
初めての登山道を歩いている感覚でした
開けた場所から登山道を外れ西寒峰
ここも登山道なんて無いので適当に急斜面を登ります
若い、glicoさん、biscoさんはどんどん登って行かれますが
私は休み休み急斜面を登ります^^;
またまた汗ビッショリで西寒峰着
ところで西寒峰山頂ってどこ?


▲西寒峰へ向かいます


▲しばし歩きやすい道


▲寒峰の大ブナ


▲ピオーネさんにモデルになっていただきました


▲アオベンケイ


▲一般道へは行かず西寒峰へ


▲テンニンソウのキツイ登り


▲西寒峰山頂?

■寒峰北西尾根を下山
西寒峰山頂で最後?の休憩後、境界杭に沿って北西尾根を下ります
後は下るだけなんで気分も楽です
今までの道に比べると格段と歩きやすくなった道をどんどん下って行きます
途中、ツキノワグマ生態調査中と書かれた仕掛けがありました
西寒峰山頂にも同様の仕掛けがあり、何だろうと思っていました
この辺りもツキノワグマがいるのかな?
絶対に遭遇したくないものですね^^;
下山地点まで後少し・・・・・・というところで風来坊さんが登って来られました
ここでも車を配車して下さり至れり尽くせりです


▲西尾根を下ります
足元はテンニンソウ


▲ツキノワグマの生態調査中
カメラが仕掛けられていました


▲歩きやすい道です


▲こんな所を下りると林道です

■無事に下山
最後は、猪の罠に注意し、こんな場所下りるん?
という場所を下り無事に林道に降り立ち縦走の終了です
本来であれば、ここから高野登山口まで、長い長い林道歩きが待っているのですが
風来坊さんのおかげで効率よく歩く事が出来感謝してもしきれません
案内頂いたピオーネさん、配車して下さった風来坊さん
そしてご一緒して頂いた皆さん!ありがとうございました
おかげさまでやっと念願のルートを歩く事が出来ました
久しぶりのロングコース!心地良い風に助けられ
なんとか完歩出来、大満足!

道中で見た花達♪


・ラショウモンカズラ    ・ギンリョウソウ         ・ホソバシロスミレ

・ツチアケビ       ・マルミノヤマゴボウ        ・フタリシズカ