煙突山(生子山)144.7m・犬返し579m・魔戸の滝
 ■愛媛県
 ■2016年12月3日(土)晴れ



※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、
数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平17総使、第596号)

   山根公園am9:00-煙突山(生子山)am9:10-奥宮am9:20-庄司山城址am9:45
  板の本三角点am9:50-犬返し(大休止)am10:55-出発am11:25
  種子川山三角点am11:45--沈砂池pm0:30-石ヶ山丈停車場(昼食)pm0:50
  出発pm1:30-岩場pm1:50-魔戸の滝pm2:25

  ■歩行時間 約5時間30分(昼食・大休止含む)



三度目の正直!やっと犬返しへ
今年のGW頃にエントツ山さんより「犬返しへ案内しましょうか?
と、いう嬉しいお誘いを頂いた
ところが色々な事が重なり延期
そしてもう一度、チャンスを頂いたけど今度は雨で
またまた延期・・・・・・・・
もう今年は無理かな?と諦めていたところ三度目のチャンス
岡山から
吉備の極楽とんぼさんワンワンさんも御一緒して下さる事になり
総勢、7名での出発となった
当日は先発部隊として
エントツ山さんむらくもさん
下山口である
魔戸の滝へ車をデポし自転車で集合場所の
山根公園まで戻って来て下さった
その間、私達はゆっくりと出発しam8:30山根公園に着いた
エントツ山さん、むらくもさん、ありがとうございます
山根公園から今から向かう
煙突山が見えた
煙突山といえば、12年前に初めてエントツ山さんとお会いした時に
「あれがハンドルネームの由来となった煙突山です」と教えてもらっていたので
私にとっては馴染みがある山でもありました
山根公園の横を通るたびに煙突山を見ていつかは登りたいと思っていた場所です
全員揃ってam9:00山根公園出発〜


▲山根公園から煙突山を見上げる


▲煙突山までは整備された道を歩きます


▲こんな歩きやすい道
奥に煙突山が見えています

■煙突山の煙突とご対面〜
遊歩道を歩く事、約10分で煙突山に着いた
山頂?にはベンチも設置され広場になっており
新居浜市民の憩いの場になっているようだ
ここは生子山とも言われ、かつては豊臣秀吉の四国攻めの舞台だったそうだ
レンガ作りの煙突に近付いてみると、かなり年季が入った作り
調べてみると120年以上前に作られ
今では国の登録有形文化財として登録されているそうです
この煙突も別子銅山の名残だったとは自分の無知さにあきれるばかりです


▲煙突山(生子山)しょうじやま
 
長年、市民から「えんとつ山」の愛称で親しまれている
「生子山」(標高144.7m)
かつては豊臣秀吉の四国攻めの舞台でもありました。
明治21年(1888)、住友家初代総理人であった広瀬宰平は、
東京大学の教授であった岩佐巌(いわお)を招き、
この地で湿式収銅法による収銅過程で、硫酸などの化学物質の抽出と
更には、製鉄の試験を開始しました。官営八幡製鉄所の創業より7年前のことです。
今では、高さ約20mの精錬所の煙突だけが残り、
世界に短期間で追いついた明治の近代化を今日に伝えています。
旧山根精錬所煙突は、平成21年(2009)に国の登録有形文化財として登録されています。
≪説明看板より≫


▲煙突山からの眺め


▲煙突山を後に出発〜

■大山積神社奥宮から登山道へ
煙突山を後にし、奥宮の裏手から登山道へ入って行く
10分弱で眼下に煙突山の煙突が見えた
わずかな時間でかなり登って来たなぁ〜
庄司山(生子山)城址に着いた
ここは天正の陣(1585年7月)で、毛利勢(豊臣方)に攻められ落城した
松木氏歴代の城(砦)の本丸があったと伝えられている
その先には板の本四等三角点
ここを過ぎると数ヵ所分岐があるが尾根沿いに進む
所々、見晴らしがよい場所があり眼下にマイントピア別子が見えた
地図で確認するとこの尾根はマイントピア別子がある
県道47号線に沿って伸びている


▲奥宮の鳥居


▲奥宮に参拝


▲いよいよ登山道へ入って行きます


▲途中、眺めの良い場所から煙突山からかなり登ってきました


▲板の本・四等三角点


▲笹ヶ峰方面


▲鉄塔を過ぎると犬返しまでは後少し

■やっとペーコさんの鐘に会えた
歩き始めて二時間弱、念願の犬返に着いた
ここは串ヶ峰方面の展望台
ペーコさんがこの風景を眺めながら
色々な思いを張り巡らせていたと思うと、なんだか感慨深い
ペーコさんに色々とお供えし、鐘を鳴らす
ペーコさんとは10回以上お会いし、何度か御一緒した事もある
一番、記憶に残っているのは御来光の滝から愛大小屋まで歩いた時に
私達の亀モードに合わせて歩いてくれた事
しんどいルートだったけど昨日の事のように鮮明に覚えています
ここで大休止していると続々と登山者さんが登ってこられた
黒川さんご夫妻、タキオンさん、そしてTakahamaさんご夫妻
狭い頂上は一気に賑やかになった



▲犬返しでペーコさんを偲ぶ会開催
と、いうよりはおやつタイムかな^^;


▲犬返しからの展望
串ヶ峰!いつかは登りたいものです

■総勢12名で魔戸の滝を目指す
後から登って来られた方々も魔戸の滝へは行った事が無い
と、いう事なので御一緒する事となった
まず、犬返しの由来?となった岩場をロープを使って下ります
ここは一人一人慎重に下ります
全員無事に下り、しばらく進むと本日二つ目の三角点
種子川山・三等三角点
三角点を過ぎ97番鉄塔を過ぎると
目の前がパーッと開けた
ここは修理中の崩壊地との事
断崖絶壁から覗きこむと、かなり下に林道・種子川線が延びているのが見えた
際まで近づくとお尻がムズムズ^^;こういう場所は苦手


▲犬も登れない犬返しの由来?となった岩場


▲種子川山・三等三角点


▲雄大な風景を前に・・・・・・・
香川では見る事が出来ない風景


▲断崖絶壁の下の林道を眺める皆さん

■銅山の遺跡が現れる
崩壊地を過ぎると広い作業道に出た
ここからは作業道を歩き魔戸の滝へ行くのかと思ったら
作業道を横切り更に山道へ入って行くでは・・・・・・・
帰宅後、地図を見ると作業道(旧牛車道)をショートカットする直登ルートだった
苦労して登り魔戸の滝へ下りた方が
より感動するだろうとのエントツ山さんの粋?な計らいだそうだ
ひと風呂もふた風呂も浴びたような私の横で
汗ひとつかいていないエントツ山さん
この身体の作りの差はいったいどこからくるのか・・・・・・・
息も絶え絶え急登を登り切ると石段が見えてきた
石段の先にはレンガ造りの施設が現れた
一人で歩いていたら、まるでラピュタの世界に迷い込んだかのように
錯覚するだろうと思う
レンガ作りの施設の横を上がると堤防に出た
沈砂池(ちんさち)と呼ばれる場所で水から土砂を取り除く設備のようだ
それにしても山の中にこんな施設が残っているとは
この界隈を歩きまわっていたペーコさんの気持ちがわかるような気がする


▲「牛車道分岐」ここから更に山を登ります


▲階段の名残を登ると・・・・・・


▲沈砂池(ちんさち)
沈砂池(ちんさち)は、水から土砂を取り除く設備
取水口から得た水は一時的に沈砂池に蓄えられ、土砂を沈殿させる
水への土砂混入は、水車の摩耗の原因となる
端出場発電所沈砂池でも 砂・木・落ち葉・などが取り除かれたようです


▲今も残る沈砂池(ちんさち)の名残


▲随所に別子銅山の名残があります


▲この石垣も凄い!

■やっと昼食
堤防から少し引き返し石ヶ山丈停車場で昼食にした
停車場跡という事だけあり何十人も座れそうな広い場所
思い思いの場所で昼食にしていると・・・・・・・・
たしか総勢12名だったハズ
あれっ!Takahamaさんご夫妻は?
エントツ山さんが探しに行って下さり程なく合流・・・・・・よかった
ここでもまたまたおやつが飛び交い、タキオンさんからはコーヒーまで・・・・・
後でお聞きすると皆さんにコーヒーを配り、自分が飲む分が無くなったとの事
タキオンさん、スミマセン^^;


▲石ヶ山丈停車場で昼食
皆さん、思い思いに食事中〜

■いよいよ魔戸の滝へ下りる
昼食後、いよいよ魔戸の滝へ向かって急降下です
魔戸の滝へ下りる道がわかりにくいとの事で
エントツ山さんが案内板を付けて下さっていました
まさかこの岩を越えてから下りるとは気がつきませんよね
滝の音を聞きながら足場が悪い道を下る
時間にしてわずか30分位だが、もっとも神経を使う道だった
pm2:25 全員無事に魔戸の滝に着いた
魔戸の滝を見て皆さん、大歓声〜
やっぱり苦労した方が喜びが大きい


▲魔戸の滝へ下りるルートで一番間違いやすい場所だそうです
まさか岩を越えて行くとは・・・・・・


▲足場が悪い激下りが続きます


▲やっと魔戸の滝に到着
喜びもひとしおです〜


▲皆さん、満足一杯の顔


▲魔戸の滝の案内板

■デポした車に分乗し山根公園へ戻る
魔戸の滝登山口にデポした車に乗り山根公園まで戻った
総勢12名に二台の車?
深い事は聞かないで下さい^^;
やっと念願のペーコさんの鐘を鳴らす事が出来
無事に年を越せそうです
案内して下さったエントツ山さん!ありがとうございました
御一緒して下さった、吉備の極楽トンボさん、ワンワンさん
むらくもさん、ピオーネさん、黒川さんご夫妻、タキオンさん、Takahamaさんご夫妻
ありがとうございました
紅葉の季節の犬返・魔戸の滝も格別でした
ペーコさん!安らかに・・・・・・・
ペーコさんと歩いた日は一生忘れません