泊山 154m 金剛峰 160m 八ヶ峰 161m 高無防山 199.4m 遠見山 101m
 ■香川県・本島(塩飽諸島)
 ■2015年1月10日(土) 晴れのち曇り
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   丸亀港am7:40-本島港am8:15-出発am8:30-千歳座am8:40
   JAam8:50-国民宿舎跡am8:55-泊山分岐am9:20-泊山am9:25
   泊山分岐am9:30-金剛峰am9:40-右奥の院am9:50-八ヶ峰am10:00
   正覚院(小休止)am10:15-出発am10:30-高無防山登山口am10:55
   展望所am11:10-高無防山山頂am11:15-下山口am11:30
   遠見山登山口am11:35-遠見山山頂(昼食)am11:50-出発pm0:15
   尾上神社pm0:25-笠島集落散策pm0:30-車道歩き-コーヒー休憩
   塩飽勤番所跡散策pm1:50-本島港pm2:15

   ■歩行時間 約6時間(昼食・散策含む)





※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、
数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平17総使、第596号)


20年振り?に本島へ

「山と渓谷」12月号「郷山(さとやま)めぐり」というコーナーに
本島「八ヶ峰と遠見山」が掲載されていた
本島といえば子供が小学生の頃、
レンタサイクルで島を一周した後、久しく訪れた事が無い
久しぶりに本島へ行ってみたくなり皆さんをお誘いする
今日はいつもの三人プラス男性二名
丸亀港発am7:40のフェリーで賑やかに出発


▲am7:40発の「ほんじま丸」で本島へ向かう


▲少し雲はあるものの青空が広がっている

■本島港より出発
約30分程の船旅で本島港着
まずは観光案内所に立ち寄り登山道の状況をお聞きする
ナント、ハイキングコースの地図まで用意されていて至れり尽くせり
今回は、下山後に笠島まち並み保存地区にある
カフェーでコーヒーが飲みたいので泊山方面から出発し笠島へ下りるルートとした
まずは、木烏神社を目指す
木烏神社の横には1862年に建てられた芝居小屋「千歳座」があり
機会があれば内部も見てみたい
木烏神社を過ぎ、国民宿舎跡へ向かう
道中、ハイキングコースの案内板が要所々にあり迷う事は無い
Keitannさんが、昨年登られた時には無かったそうなので
ここ一年以内に設置されたようだ
約25分で国民宿舎跡
国民宿舎跡といっても建物は取り壊されたのか
かろうじて階段が残っているのみ
バブルの頃はリゾートホテルが建設されたりと、かなり賑わっていたようだが
今は残骸が残っているだけだ
私は今の静かな島の方が心が落ち着く・・・・・・・


▲本島の観光案内所で頂いた地図


▲木烏神社と千歳座


▲木烏神社と千歳座の案内板


▲カラシナの群生〜春みたい♪


▲年寄入江四郎左衛門の墓          ▲ハイキングコースの案内有り(JA前)
 

▲ハイキングコースの案内有り


▲国民宿舎跡・今は荒れ放題


▲少し登っただけで、この絶景

■まず「泊山」154m
案内所で頂いた地図に「泊山」と載っているが
ルートには入っていない何故?
稜線に出ると、「展望所」と彫られた石碑があった
「展望所?」という割には草が生い茂り最近は歩かれてないようだ
少しだけ藪の中を進んでもると数分で展望所の跡?らしき残骸
勿論、草が生い茂り展望は無い
帰宅後、GPSのログを取りこんでみると
どうやら、ここが「泊山」らしい
確かにルート図には載せれない^^;
まず一座Get!


▲泊山分岐(展望所と彫られています)


▲かつては展望所だったらしい・・・・・泊山山頂

■二座目「金剛峰」160m
展望所と彫られた石碑まで戻り二座目「金剛峰」を目指す
昨年、同じルートを歩かれたKeitannさん曰く
「金剛峰なんてピークあったかなぁ?」
と、いう事はただの通過点なのかな?
案の定、山頂表示も何もない、ただのピークだった^^;


▲目の前に見えているのが金剛峰


▲金剛峰山頂・山頂表示は無い


▲半島になっているのは「フクベ鼻」かな?

■三座目「八ヶ峰」へ行く前に寄り道
快適な稜線歩きを楽しんでいると「右奥の院不動道」と彫られた石碑があった
少しだけ段差がある不動道を下りると
室町時代に彫られた「不動明王磨崖仏」が見えてきた
写真で見て頂くとわかるようにかなりの巨石
島民の信仰心の深さが伝わってくる


▲右奥の院不動道へ行くと・・・・・・


▲不動明王磨崖仏(室町時代)

■三座目「八ヶ峰」161m・・・・その前にかわいい道先案内人?
右奥の院不動道と彫られた石碑まで戻り八ヶ峰を目指す
八ヶ峰は正覚院(山寺)の奥山
眼下に立派な正覚院の屋根を眺めながら進む
Docomoの電波塔もあり道幅も広く遊歩道といった感じ
ふと、前をみると尾っぽが青い鳥が、
まるで道先案内人のように私達の前を歩いていた
近寄っても逃げない
調べてみると「ルリビタキ♀」のようだ
島の鳥は人を怖がらないのかな?思いがけず美しい鳥に出会えラッキー♪
八ヶ峰山頂!
山頂には弘法大師の胞衣を埋納した胞衣塚
木々の間からは対岸の鷲羽山がよく見える


▲正覚寺の屋根


▲八ヶ峰へ向かう


▲愛嬌たっぷり「ルリビタキ」♀


▲八ヶ峰山頂


▲八ヶ峰からの眺め
奥に鷲羽山ハイランドが見えています


▲歩いて来た稜線が見えます

■正覚院(山寺)
八ヶ峰から少し引き返し正覚院へ向かう
ここだけ時間が止まっているいるのかと思うような場所
正覚院は真言宗醍醐派・天平年間(約1200年前)の開基
塩飽諸島の総括寺院・7月第3日曜には火渡りの荒行がある
ここ本島は平成14年に山林火災が起こり六日間にわたり燃え続け
この山林火災で島の総面積の約4分の1にあたる約160haが被災
正覚院だけは奇跡的に焼け残ったそうだ
これも弘法大師様のおかげ?


▲正覚院(山寺)


▲正覚院本堂
真言宗醍醐派・天平年間(約1200年前)の開基
塩飽諸島の総括寺院・7月第3日曜には火渡りの荒行がある
古い瓦に生け花・粋ですねぇ〜/本堂の手前に見えているのが火渡りの跡


▲正覚院の参道
厳かな雰囲気の場所でした


▲参道にある石仏

■四座目「高無防山」199.4m
正覚院を後にし四座目「高無防山」(たかんぼうさん)
一度車道に出て登山口へ向かう
実は、この高無防山だけは登山道整備が出来ていなくて
ヤブコギだろうと思っていた山
ところが登山口まで行くと、立派な案内板は出来ているわ
草刈りはそれているわ、おまけに階段が作られ
キレイな遊歩道になっていた
これにはビックリ!喜ぶべきか悲しむべきか^^;
まぁ〜歩きやすいのでいいか!
大岩まで登ると、歩いてきた稜線や瀬戸内海の大展望
明るくて気持ちが良い場所
この展望を楽しんで欲しくて登山道整備したのかも知れない
大岩から数分で高無防山三角点
今日、登る山の中で唯一三角点がある山だ


▲屋釜方面へ進むと高無防山登山口


▲ヤブコギ覚悟で行ったのですが、ナントまぁ〜遊歩道になっていた^^;


▲大岩がある展望所


▲歩いてきた稜線


▲高無防山山頂と三等三角点


▲眼下に瀬戸内海

■五座目「遠見山」101m
いよいよ本日ラスト「遠見山」
ここは山というよりは展望台がある公園?
山頂には東屋があり瀬戸内の絶景を楽しめる
丁度、お昼なのでここで昼食
思い思いの場所でお弁当を広げ休憩
ポカポカ陽気で気持ちが良い


▲遠見山登山口


▲天狗の足跡がある大岩


▲大岩からの風景


▲遠見山山頂・東屋


▲遠見山山頂から瀬戸大橋


▲笠島へ下山


▲ピンク色のコウヤボウキの群生

■尾上神社から笠島まち並保存地区へ
昼食後、尾上神社へ下りてきた
尾上神社拝殿は明治30年から大正9年まで塩飽大工の養成所だった
「組合立塩飽補修工業学校」の生徒さんが建てられたとの事
見事な技が至る所に施され溜息が出る
笠島まち並保存地区へ入る
まるで江戸時代にタイムスリップしたかと思うような空間
大正時代に建てられた吉田邸を見せて頂いたが
細部にわたり工夫された建物
現在でも古さを感じない返ってオシャレな空間のような気がする
塩飽大工の技術の素晴らしさを実感した


▲瓦屋根が見事な「妙見様」
大正5年に、塩飽工業補習学校の実習で建てられたそうだ


▲尾上神社
江戸時代前期の本殿


▲笠島まち並み保存地区
(重要伝統的建造物群保存地区) 


▲懐かしの丸いポスト・なんだかホッとする空間でした



▲吉田邸/塩飽大工により大正時代に建てられた建物(築100年)
有田焼の陶器便器/鍔と貨幣がはめ込んである欄間/中からは外が見え外からは中が見えない建具/嫁入り箪笥


▲江戸時代にタイムスリップしたような町並み


▲島らしく庭にサザエの殻が飾られていました

■海岸沿いの道と塩飽勤番所跡
笠島まち並保存地区を後にし本島港へ向かう
途中、海岸へ下りる事が出来る場所があったので下り
ゆっくりと瀬戸大橋を眺めた
いつもは瀬戸大橋を走りながら本島を眺めているが
本島から眺める瀬戸大橋もなかなかいいなぁ〜
塩飽勤番所跡が見えてきた
ここは、選ばれた年寄達が交代で政務を執った海の「政所」
瀬戸内海の潮流が微妙にぶつかり「潮湧く」風情から
「塩飽諸島」と名付けられ
大小28の島々が散らばるこの海域に織田信長・豊臣秀吉を経て
徳川幕府までの朱印状を得て1250石の自治を許されたとは
想像しただけでも鳥肌が立つ
今は、塩飽水軍の歴史を展示した資料館になっている


▲海岸に下りて瀬戸大橋を眺める
瀬戸大橋が近い!


▲スマホで撮影・パノラマ写真


▲AZUL CIELO 貨物船のようです



▲磨崖仏/タコを干してました/瀬戸芸の作品・善根湯とカワイイ♪ベンチ


▲島ならではののんびりとした風景


▲塩飽勤番所跡


▲旧政庁・現在では塩飽水軍の歴史を展示した資料館

■見所満載・本島
ところで、笠島まち並保存地区での優雅なコーヒータイムは?
残念ながら、冬季休業中でした・・・残念(ちょっと楽しみにしていのですが)
確かにこの季節に観光に来られる人は少ないですよね^^;
この日も私達だけかな?
塩飽水軍で有名なこの島
今回は島の約三分の一を周回しただけだか残りの場所も興味深い
しかし見所満載・本島・・・・・・・きっとまた訪れると思う
今日は低山・五座Get!冬場の楽しみ、止められない


▲本島中学校            ▲pm2:15発の客船で帰ります