※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第596号)15:00
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久藪登山口 7:25 石鉄神社 7:50 秋葉山との分岐 9:00 津子嶽神社 9:15/9:35 シャクナゲ郷土の森案内板 10:10 津志嶽山頂 11:15/11:45 1509mピーク(みねごし) 12:20 黒笠山登山道合流 14:15 黒笠山 14:50/ 15:00 黒笠神社(奥の院) 15:45 黒笠神社 17:25 白井登山口 17:50
■歩行時間 約10時間30分(昼食・小休止含む)
■平面距離 10.9km 累計高度(+) 1,461m 累計高度(-) 1,361m
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ここのところ軽めの山行が続いたので、そろそろ本格的に歩こう!という事になり、keitannさんより津志嶽→黒笠山の提案が出た。津志嶽は良いけど、う~ん黒笠山かぁ~黒笠山といえば「阿波のマッターホルン」という異名にふさわしく、最初から最後まで急登が続きしんどい山、おまけに山頂直下にはちよっとした鎖場(今はロープ場に変わっていました)があり、岩場が超苦手な私にとっては二度と登りたくない山の、ひとつです・・・でも津志嶽から黒笠山への稜線は気になります・・・・二つ返事で、じゃあ行きましょうと返事し決行する事にしました・・・・まずは一台を黒笠山登山口である「白井」にデポ・・・・・前回登ったのは20年前なので、登山口の記憶もほとんど残っていません・・・・一宇と祖谷を繫ぐ徳島県道261号菅生伊良原線を進み少し行き過ぎたので引き返し林道?へ入り、何んとか白井登山口着・・・・5、6台は駐車出来るスペースがありました
林道終点には「限界集落周辺の森林における新次元の森林管理システム構築モデル事業」と書かれた案内板・・・・なんでも一宇白井地区は高齢者世帯2戸が残る限界集落の為、森林の管理や経営が出来なくなる恐れがあるので農林中金基金を活用し森林更新いまでの森林管理と森林施業を一括受託し一定の成果を得られた・・・・という内容の案内板でした。この案内板が設置された当初は2世帯だったそうですが今では、更に減っているのかも知れません・・こういった限界集落と呼ばれている集落、四国にはいったい、いくつあるのでしょうか・・・・
もう一台で津志嶽登山口である「久藪」に移動・・・・約30分位掛かりました・・・こちらは天空の集落という感じで明るいイメージです・・・お堂の片隅に駐車させて頂き出発です・・・お堂から見上げると崩壊?した斜面が見え伐採?と思いましたが後から調べると豪雨の落石現場だとか・・・
正面に見えるのは秋葉山・・・・
あじさいは六分咲き・・・といったところでしょうか6月16日に「あじさい祭り」が開催されるようです
見上げるとナツツバキの花・・・・すっかり初夏ですね・・・
落石現場の下には建物がありますが大丈夫だったのかな?
7:20 さて長い一日の始まりです・・・・・頑張って歩きましょうか・・・・
民家の前には稲を干す「稲架掛け」今は使われてないようですが、ひと昔前までは、ここに刈りたての稲が干されていたのでしょう・・・今では機械で乾燥しますが天日干しのお米は、さらに美味しかった事だと思います・・・
かわいい狸さんの横を通り山へ入って行きます・・・・津志嶽は三年前に登ったばかりなりで、まだ記憶があります
モノレールの線路に沿って進んで行きます・・・・・
金属で出来た水車・・・・・
ちょっとした滝・・・・・
石鉄神社まで登って来ました・・・・
一歩入ると物が散乱し現在は使用されていないようです・・・・
ここからは展望が良く、八面山が正面に見えます・・・・眼下には久藪集落
楽しみにしていたオオヤマレンゲ、終わった花もありましたが蕾も沢山有り、しばらく楽しめそうでした
神社の裏手を見てビックリ・・・崩壊地が見えていたのは、ナント、ここでした・・・一時期、登山禁止になっていたようですが、今は歩行者用通路を整備して下さり通れるようになっていました
崩落地点のすぐ下の神社が無事だったのは神様が守って下さったからなのかも・・・・
三年前は渡る事が出来たこの橋も今では危なそう・・・・水が流れてないので沢の中を歩きました
2017年に作られたという事は7年目、7年も経つとこんなに痛むものなのですね・・・・
この「登山道」という道標を見ると安心します・・・・阿讃縦走に大変お世話になった道標です
マルミノヤマゴボウ
植林の中、黙々と登ります・・・・手入れの行き届いた植林、見ていて気持ちが良い
やっと秋葉山との分岐に着きました・・・・でも今日は秋葉山へは行きません・・・
サワフタギ?の花・・・・・
津子嶽神社の鳥居が見えてきました・・・・・尾根に出たとたん涼しい風が通り、一気に汗が引きました
「津志嶽」では無く「津子嶽」と書かれています
津子嶽神社・・・・歳を取ると、ここまで参拝に来るのは大変だろうなぁ・・・・
お夏たぬき霊・・・・一宇村史によると、昔、津志岳神社のお使番で津志岳お夏という雌狸がいて色々と人助けをしたり、日清・日露の戦争にも行って戦ったとの伝説が残っているとの事・・・・
ひっそりとご神体・・・・・
小休止後、先へ進みましょうか・・・・先は長い
苔むした雰囲気の良い場所を歩いていると・・・・・
後から登山者が来られました・・・・シャクナゲも終わり、この季節にここを登るのは私達だけだと思っていたのでビックリです・・・お聞きすると登山目的ではなく動物の生態調査だとか・・・・
四電・片川道と書かれているのでしょうか・・・・こちらからも登れるようですが、結構厳しい道と聞いています
奥の院、前回行ったので今日はパス
鉄塔に出ました・・・・ここを過ぎるとシャクナゲの森です
前回はシャクナゲの季節だったので、この付近で随分のんびりと過ごしましたが、今日はとにかく山頂へ向かいます
シャクナゲ群生地を過ぎると、岩場の横の急登です・・・登り切ると岩場の上を歩く感じです
花は期待していませんでしたがドウダンツツジが咲き始めていました
嬉しい事にシャクナゲの咲き残りも・・・・・・
だんだん巨樹が現れ始めました・・・・・
根っこの上を進みます・・・・・
11:00 津志嶽山頂着・・・・この時間に着いたらなんとか黒笠山まで行く事が出来そう・・・・
△白井・三等三角点・・・・本日唯一の三角点です。今日歩く予定のルート、距離はまぁまぁあるのに三角点がここにしか無いんです(^^;こんな尾根筋も珍しい・・・・一瞬、縦走を躊躇したのは「三角点があまりにも無い」という事も要因のひとつです
ここで動物調査のお二人と再会したので写真を写して頂きました・・・昼食を食べていると男性二人が来られました・・・このお二人は登山目的のようです。私達が黒笠山まで行く、というとビックリされていました
昼食後、いよいよ黒笠山を目指します・・・・と、言っても何の目印もありませんGPSで方向を定めて進むだけです・・・急降下すると雰囲気の良い尾根に出ました・・・ここからは尾根を外さなければ、なんとか予定通り歩けるハズ
花が無い中、ツクバネウツギの花が嬉しかった・・・・
最初の目的地1509mピーク・・・・他の人のレポートによると「みねごし」と呼ばれているらしい・・・白井から、ここに登るルート?もあるそうですが、かなりキツそうなルートのようです
振り返ると・・・・巨樹の森
ナナカマドの花・・・・・
展望が開けた場所・・・・・
多少のアップダウンはあるものの比較的歩き安い道・・・・おまけに今日は風があるので涼しくてラッキーでした
一面緑色に染まった林床・・・・ナント、カニコウモリの群生でした・・・・結構、広大に広がり見応えがありました
大きな屏風根・・・・・こんな大きな木が倒れるとはどんな強風が吹いたのでしょう・・・・
阿讃の山々?
あれが目指す黒笠山かな?
シャクナゲの花は嬉しいのですが、とにかく歩きにくい・・・
黒笠山登山道との合流までもう少し・・・・という所で岩場に差し掛かりました・・・どこを歩くの?右も左も厳しそう・・・・私達は左を巻いたのですが、足場が悪く、落ちたらケガでは済まないなぁ・・・という場所でした。keitannさんは身軽に進みますが、こんな場所が大の苦手な私は、keitannさんに助けて頂き、なんとか通過・・・・怖かった^^;後で皆さんのレポートを拝見すると、右を巻かれていたようです、右も木の根を掴んで通過したとか書かれているので、いずれにせよ難所で有る事には間違いありません
見晴らしの良い場所を過ぎると・・・・・・剣山・次郎及方面らしい
この先で黒笠山登山道と合流です・・・・
合流といっても道標があるわけで無く赤テープがあるだけです
やっと登山道に出てホッとしたのも束の間、黒笠山まで登りが続きます・・・やっと道標にご対面~今まで道標どころか赤テープも、ほぼ無かったのでなんだか嬉しい・・・・
ラスト200m
さすが阿波のマッターホルン、あそこまで行くのか・・・・・
山頂直下、ロープ場の連続となるのでストックはデポし、這い上がります・・・最後は鎖場だったと思うのですがダブルロープになっていました
20年振りの山頂、なんとか登れてヤレヤレ・・・・黒笠山が初めてのkeitannさんは感動しまくってますが、私は、やっぱり、こんな場所、キライじゃあ~手前の石柱は三角点では、ないですよ・・・・
でも360度の大展望は素晴らしい…曇り空ですが、奥には阿讃山脈
矢筈山方面・・・・
緑の中に白骨林
塔ノ丸かな?
苦手な岩場をなんとか下りて白井へ下ります・・・・ここからは、ちゃんとした登山道のハズですが・・・・・
20年前の登った時に思ったのですが、この登山道・・・とにかく急登続きでしんどい山、やっぱり下りも相当膝にきます・・・黒笠神社通過・・・ここまで参拝に来るのは、さぞ大変だろうと思います
色々と情報は得ていましたが、ここから先はザレ場の連続・・・・細いトラバースを転落しないよう歩くのが相当大変でした
もう20年前の記憶がほとんど残っていませんが、急登のうえ、こんなに歩きにくい道だったの?登りより下りが辛い・・・・
何度も渡渉し、やっと植林地帯まで下りて来ました・・・・ここまで下りると一安心
フタリシズカ
黒笠神社の鳥居
「新次元の森林管理システム」で管理された植林?手入れが行き届いてました・・・・
石垣に脱穀機・・・生活感が残る場所まで下りてきました
立派な石垣・・・・・
やっと登山口に着いた登りより下りで大汗を掻くとは・・・・もう足がガクガクです(^^;
透明度が高い沢・・・・・
この橋を渡ると駐車地点です
約11時間、掛かりましたが、なんとか縦走出来て良かった・・・・このルート、白井から登ると、急登続きで心が折れそうになるので久藪から登って正解だったと思います・・・・しかしkeitannさんのおかげで、もう二度と、登らない!と思っていた黒笠山へ再度登る事が出来、持つべきものは山友だなぁ~と改めて思った一日でした・・・・keitannさん、ありがとう!これからも宜しくね